あの街は今? 福岡編
1. 中洲(1)
 博多の歓楽街として有名な中洲。左右の写真は『空の大怪獣ラドン』(1956)のスチールだが、37年たった現在でも、その景観はほとんと変わっていない。手前のホテルは拡張されたことがわかるが、他の建物は、ほとんど当時のまま。大きく変化したのは、看板くらいだ。
 福岡市営地下鉄の中洲川端駅からすぐの場所なので、福岡市を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみることをお薦めする。那珂川の川端に立って、この光景を眺めていると、いまにもラドンが飛んできそうな錯覚に陥ることだろう。
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2. 中州(2)
 1.の場所のすぐ右(南)に位置しているのが、『ゴジラVSキングギドラ』(1991)でおなじみのこの場所。映画公開からまだ数年しかたっていないこともあって、景観ははとんどそのまま。Nikonの看板が目立つ。
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3. 天神
 福岡市の中心街にあたるのが天神。『空の大怪獣ラドン』で、ラドンが舞い降りた場所が、西鉄のターミナルにもなっている岩田屋首貨店だ。こちらのほうは中洲と比ペると、変化が激しい。岩田屋は改装され、西鉄は高架化。ホームもかなり延長されている。
 37年前は、駅周辺にも木造家屋が立ち並んでいたが、現在、その面影はまったくない。岩田屋につづいてラドンが破壊したスポーツセンター(写真左手方向)も、つい最近取り壊され、この辺りは完全にビル街と化してしまった。
 現在の写実は、岩田屋の南にある大丸百貨店屋上から撮影したもの。本当はもう少し低い位置から撮りたかったのだが、途中の階には窓がないため、スチールと同じアングルを撮ることはできなかった。
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4. 若松
 この写真は、『宇宙大怪獣ドゴラ』(1964)で使用された、若戸大橋周辺のミニチュアセット。北九州市若松区の高塔山中腹からだと、かなりこれに近いアングルを得ることができる。
 若松は、戦前の建物もいくつか残る、古い面影をととめた港町なのだが、ミニチュアセットに見られるような建物を見つけることは、ついにできなかった。
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