あの街は今? 東京編2
1. 新宿副都心(1)
ゴジラが新宿に侵入したのは、84年の『ゴジラ』が最初。このときは京王プラザホテルの前で、スーパーXと激闘を繰り広げている。それから9年を経た現在、手前の空地には新都庁舎がそぴえ建ち、左のスチールと同様のアングルて写真を撮ることは不可能になってしまった。この写真だけを見ると、それほど大きな変化はないように思えるが、84年以降、新宿西口エリアには、グリーンタワービル、新宿エルタワー、工学院大学、新宿モノリス、都庁第一本庁舎、都庁第二本庁舎……と、100メートル以上のビルが次々と建設されている。
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2. 新宿新都心(2)
1991年に新都庁舎が完成して、新宿は副都心から新都心へ昇格した。そしてその年の暮れには、ここがゴジラ対メカキングギドラの戦いの舞台となり、新都庁舎は、完成からわずか数ヶ月で崩壊!
『ゴジラVSキングギドラ』(19911)から、まだ2年。新宿中央公園からは、当時とはぼ同様の景観を臨むことができる。しかしそっくり同じアングルとなると難しい。考えてみればそれも当然で、スチールの光景は実物ではなく、ミニチュアセットなのであった。
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3. 渋谷駅周辺
左は、『モスラ』(1961)で使用されたミニチュアセット。32年後の現在(上の写真)と比べてみると、意外にも変化が少ないのに驚かされる。変わったのは周辺のピルだけで、東横デパート(左手)と写真右手へ延びる井の頭線への連絶通路は、はとんど当時のまま。しかし、細かいところに目を向ければ、三角屋板の旧駅舎がなくなっていたり(1967年に取り壊し)、駅前広場(ハチ公前広場)が拡張きれていたりするのがわかる。
 上の写真にしても、本当ならもっと引いた位置から撮影したかったのだが、そうすると、前方をビルにふさがれてしまい、駅が見えなくなってしまう。右の写真、線路脇の通りにも、いまやビルが林立しているのである。
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4. 文化村通り(旧・東急本店通り)
これも61年の「モスラ」のセット。映画では、この通りの奥から手前(渋谷駅方面)に向かってモスラ幼虫が進んでくる。左の写真は、ほぼ同アングルで撮影した現在の光景だが、洋服の三丸か109になったのをはじめ、町並みは完全にビル街に変貌。これを見ると、東京の空がいかに狭くなったかが、よくわかる。
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