ゴジラ映画全22作
15. メカゴジラの逆襲
TERROR OF MECHAGODZILLA
(THE TERROR OF GODZILLA)
1975年3月15日封切 上映時間1時間23分
カラー・シネマスコープ
動員/97万人 ※東宝チャンピオンまつり
<スタッフ>
製作/田中友幸 監督/本多猪四郎 脚本/高山由紀子 撮影/富岡素敬 美術/本多好文 録音/矢野口文雄 照明/高島利雄 音楽/伊福部昭
[特殊技術]特技監督/中野昭慶 美術/青木利郎、小村完 合成/三瓶一信 光学撮影/真野田義一 光学作画/石井義雄 操演/松本光司 特殊効果/渡辺忠昭
<出演者>
真船悸士/平田昭彦 真船桂/藍とも子 村越二郎/内田勝正 一ノ瀬明/佐々木勝彦 山本ユリ/麻里とも恵 ムガール隊長/睦五郎 津田/伊吹徹
●ゴジラ9年間の沈黙に
 前作で初登場したメカゴジラは、子供たちの人気を呼び、さっそく続編が製作されることになった。
 この作品では、『オール怪獣大進撃』以来、6年ぶりに本多猪四郎監督がカムバック。音楽に伊福部昭、キャストに平田昭彦、佐原健二を配すなど、往年のゴジラシリーズを彷彿とさせるものになった。
 内容は、ゴジラシリーズ中、もっともメロウな雰囲気で、真船親娘を中心とする本編は、メロドラマとしても楽しめる。
 しかし、この翌年、アメリカで『キングコング』のリメイクが発表されたため、東宝はこれに対抗すべく、ゴジラをアダルト向きの超大作で製作する方針に移行。アメリカとの合作で『ゴジラの復活』を企画するが、これが難航したため、ゴジラは9年間の眠りにつくことになったのである。