ゴジラ映画全22作
12. 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
GODZILLA VS GAIGAN
(GODZILLA ON MONSTER ISLAND)
1972年3月12日封切 上映時間1時間29分
カラー・シネマスコープ
動員/178万人 ※東宝チャンピオンまつり
<スタッフ>
製作/田中友幸 監督/福田純 脚本/関沢新一 撮影/長谷川清 美術/本多好文 録音/矢野口文雄 照明/佐藤幸次郎 音楽/伊福部昭
[特殊技術]/中野昭慶 撮影/富岡素敬 美術/青木利郎 操演/中代文雄 光学撮影/徳政義行 合成/土井三郎 監督助手/岡田文亮
<出演者>
小高源吾/石川博 高杉正作/高島稔 志摩マチコ/梅田智子 志摩武士/村井国夫 友江トモ子/菱見百合子 少年/藤田漸 クポタ/西沢利明 配下の男A/大前亘 配下の男B/木村博人 配下の男C/斎藤宜丈 配下の男D/渡辺貞男
●怪獣タッグマッチ
 前作『ゴジラ対ヘドラ』ほどではないにしろ、この作品からも、ヒッピールックの若者、公害で滅びた惑星など、70年代の匂いが強く漂ってくる。主人公の漫画家が考えた怪獣が、教育ママの怪獣ママゴンと宿題のお化けシユクラというのも、時代を反映しているといえるだろう。
 前作で正義のヒーローとなったゴジラの擬人化は、この作品によってさらに進められ、ゴジラ&アンギラス対ガイガン&キングギドラの怪獣対決は、プロレスのタッグマッチ的な様相で展開する。また、ゴジラがアンギラスと漫画のフキダシで喋ってしまうというシーンが登場したのも、この作品だ。