ゴジラ映画全22作
10. コジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
ALL MONSTERS ATTACK
(GOSZILLA'S REVENGE)
1969年12月20日封切 上映時間1時間10分
カラー・シネマスコープ 
動員/148万人 ※東宝チャンピオンまつり
<スタッフ>
製作/田中友幸 監督/本多猪四郎 特技監修/円谷英二 脚本/関沢新一 撮影/富岡素敬 美術/北猛夫 録音/刀根紀雄 照明/原文良 音楽/宮内国郎 合成/向山宏 操演/中代文雄
<出演者>
三木一郎/矢崎知紀 三木健吉/佐原健二 三木タミ子/中真千子 南伸平/天本英世 アパートの管理人/石田茂樹 屋台の親父/沢村いき雄 強盗犯人千林/堺左千夫 強盗犯人奥田/鈴木和夫 ガバラ(ガキ大将/伊藤潤一 サチ子/伊藤ひでみ サチ子の母/毛利幸子 A刑事/田島義文 B刑事/当銀長太郎
●シリーズ最大の異色作
 第1次怪獣ブームと第2次怪獣ブームの谷間に製作された作品。特技監修・円谷英二とはなっているが、実質上の特技スタッフは存在せず、怪獣の対決シーンは、ほとんどが過去の作品から流用されている。しかも、それらすべてが少年の夢の中の出来事という、ゴジラシリーズ中最大の異色作である。『怪獣総進撃』という総決算が出てしまった以上、この時期、現実世界ではゴジラの存在する場所がなくなっていたのかもしれない。
 また、この作品から”東宝チャンピオンまつり”がスタート。春夏冬の休みに、怪獣映画を中心に、アニメなど4〜5本の短編映画を同時上映する子供向けのプログラムが組まれるようになった。もちろん、年3本もの新作怪獣映画を製作するのは、予算的にも不可能だったため、内2回は、過去の怪獣映画の再編集版があてられることになった。