ゴジラ映画全22作
9. 怪獣総進撃
DESTROY ALL MONSTERS
1968年8月1日封切 上映時間1時間29分
カラー・シネマスコープ動員/258万人
<スタッフ>
製作/田中友幸 監督/本多猪四郎 脚本/馬淵薫、本多猪四郎 撮影/完倉奉一 美術/北猛夫 録音/吉沢昭一 照明/平野清久 音楽/伊福部昭
[特殊技術]特技監修/円谷英二 特技監督/有川貞昌 撮影/富岡素敬、真野田陽一光学撮影/徳政義行 美術/井上泰幸 照明/原文良 合成/向山宏 操演/中代文雄 監督助手/中野昭慶
<出演者>
山辺克男/久保明 吉田博士/田崎潤 スチープソン博士/アンドリュー・ヒューズ 真鍋杏子/小林夕岐子 キラアク星人/愛京子 大谷博士/土屋嘉男 岡田/当銀長大郎 西川/佐原健二 杉山警備司令/田島義文
●コジラシリーズの総決算
 11大怪獣が登場するという、東宝怪獣映画の総決算的な作品である。舞台は未来。地球の怪獣たちは人間に管理されており、宇宙超怪獣キングギドラは、この物語で完全に息の根を止められる。この設定から見ても、東宝が、この作品でゴジラシリーズを終わりにしようと考えていたことは明白だ。映画館の入場者数はすでに全盛期の4分の1にまで落ち込んでいたし、怪獣ブームにもかげりが見えはじめていた。子供たちの興味は、妖怪ものやスポ根ものへと向けられていた時期である。
 ところが、この映画が興行的に好成績を残したため、怪獣路線は存続されることになった。そして、そのための興行形態として、翌年から″東宝チャンピオンまつり”がスタートするわけである。