ゴジラ映画全22作
8. 怪獣島の決戦 ゴジラの息子
SON OF GODZILLA
1967年12月16日封切 上映時間1時間26分
カラー・東宝スコープ 動員/309万人
<スタッフ>
製作/田中友幸 監督/福田純 脚本/関沢新一、斯波一絵 撮影/山内一夫 美術/北猛夫 照明/山口偉治、小島正七 音楽/佐藤勝
[特殊技術]特技監修/円谷英二 特技監督/有川貞昌 撮影/富岡素敵、真野田陽一光学撮影/徳政義行 美術/井上奉幸 照明/原文良 合成/向山宏 操演/中代文雄 監督助手/中野昭慶
<出演者>
真城伍郎/久保明 楠見博士/高島忠夫 サエコ/前田美波里 藤崎/平田昭彦 古川/土屋嘉男 森尾/佐原健二 小沢/丸山謙一 田代/久野征四郎 鈴木/西条康彦 気象観測機隊長/黒部進 気象観測操縦士/鈴木和夫
●ミニラが誕生
 世は第一次怪獣ブームの真っ只中。テレビでは『ウルトラマン』が大人気を博し、大映の″ガメラシリーズ″をはじめ、日活や松竹でも怪獣映画が製作されていた。
 そんな状況の中、ゴジラと子供たちの仲介役として、ちびっこ怪獣ミニラが登場した。教育ママという言葉が流行したのもこの頃で、ゴジラの教育を受けながら成長していくミニラの姿は、当時の子供像をそのまま投影したものであった。
 ただ、ミニラという存在そのものはコミカルだが、ストーリー的にはきわめて真面目な作品である。本編ではノイローゼ気味の隊員を演じた土屋嘉男、特撮ではクモンガとカマキラスの操演が光る。
 なお、この作品から円谷英二は特技監修という名目になり、実質的な作業からは手を引いている。