ゴジラ映画全22作
2. ゴジラの逆襲
GODZILLA RAIDS AGAIN
(GIGANTIS THE FIRE MONSTER)
1955年4月24日封切 上映時間1時間22分
白黒・スタンタード 動員/834万人
<スタッフ>
製作/田中友幸 監督/本多猪四郎 原作/青山滋脚本/村田武雄、本多猪四郎 撮影/玉井正夫 美術監督/北猛夫 音楽/伊福部昭
〔特殊技術]特殊技術/円谷英二 合成/向山宏 美術/渡辺明 照明/岸田九一郎
<スタッフ>
製作/田中友幸 監督/小田基義 原作/香山滋 脚本/村田武雄、日高繁明 撮影/遠藤精一 美術監督/北猛夫 美術/安倍輝明 録音/宮崎正信 照明/大沼正喜 音楽/佐藤勝 監督助手/岩城英二
[特殊技術]特技監督/円谷英二 美術/渡辺明 合成/向山宏 照明/城田正雄
●怪獣対決ものの嚆矢(こうし)
 第1作『ゴジラ』は、評論家からはゲテモノ扱いされたが、興行的には大ヒットを記録し、即座に続編の製作が決定された。それが、この作品である。
 前作のラストで山根博士が「あのゴジラが最後の1匹とは思えない……」とつぶやいた通り、第2のゴジラが出現。さらに新怪獣アンギラスも登場して、大阪で死闘を繰り広げるという設定で、怪獣対決ものの先駆けとなった作品である。
 しかし、この作品では、前作に見られた強い反核思想は影をひそめている。むしろ、怪獣によって廃墟にされても再建していこうと決意する人々や、ゴジラに対して積極的に挑もうとする人々の姿を描くことに、主眼が置かれているようである。